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Inoue Lab. 近畿大学
宇宙論研究室

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中間質量ブラックホールを重力で「撮る」(井上研)

近年、銀河の中心にある巨大ブラックホールのまわりに、より小さい質量をもつ中間質量ブラックホール(IMBH)が多数存在する可能性が多くの研究者によって指摘されています。我々の研究チームは、天の川銀河内のIMBH形成シミュレーションの結果を用いて、IMBHの質量密度や数密度分布を求め、重力レンズを引き起こす遠方の大質量銀河中心付近に存在するIMBHの分布を調べたところ、0.3ミリ秒角の解像度をもつ次世代のサブミリ波干渉計を用いれば、太陽質量の百万倍程度の質量をもつIMBHがつくる「ブラックホール」を直接撮影することが可能であることを発見しました。近い将来、IMBHが小さいハローの中にあるのか単独で銀河中心付近を「放浪」しているのか観測的に明らかにすることができるでしょう。

詳細は、arxiv.org/abs/1301.5067