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Inoue Lab. 近畿大学
宇宙論研究室

News

天文学会@国際基督教大学

3月22日(土)に日本天文学会@国際基督教大学で研究発表しました。タイトルは「Probing the origin of flux-ratio anomalies in quadruple lenses with ALMA」(ALMAで探る四重像クエーサーのフラックス比異常の起源)です。四重像クエーサーとは遠方のクエーサーが手前の銀河の重力レンズ効果によって四つの像に分裂してみえる天体です。その中で、四重像のフラックス(明るさ)の比を説明することが困難である(「フラックス比異常」)天体がいくつか知られています。この異常の原因として①レンズを起こしている銀河の中のダークマターのつぶつぶ(下部構造、サブストラクチャ)②視線方向のダークマター(ハロー、フィラメント、ボイドなど)が挙げられます。ALMAを使ったサブミリ波(波長1ミリ程度より小さい電波)観測により、フラックス比異常の起源としてどちらが正しいのか決着がつくかもしれません。※共同研究者(千葉柾司(東北大)、峰崎武夫(東大)、高橋龍一(弘前大)、松下聡樹(Academia Sinica)、高橋誠(近畿大))