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Inoue Lab. 近畿大学
宇宙論研究室

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国際学会@KIPMU

11月18日(火)に東大KIPMU(カブリ数物連携宇宙研究機構)で開催された重力レンズの国際学会で発表しました。四重に分裂してみえるQSOと呼ばれる天体を数値シミュレーションを用いて解析した結果、「視線方向のどこかに太陽質量の一億倍程度のダークマターの塊(=ダークハロー)が存在する可能性が高い」という内容です。従来の理論によると、このようなダークハローは像を分裂させるレンズ銀河に付随していると考えられてきましたが、今回の結果は、そのようなハローは銀河間空間にあっても構わない、ということを示唆しています。今後ALMAなどの観測装置を用いて、ダークハローが視線方向のどこに存在するのか調べることが重要になってくるでしょう。発表ファイル