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Inoue Lab. 近畿大学
宇宙論研究室

業績

論文

Local Voids as Origin of Large-angle CMB Anomalies

発表誌

Astrophysical Journal
University ofd Chicago Press

要旨

我々は、ダストを含む局所ボイドが宇宙背景輻射に及ぼす影響を薄い壁の近似の下で解析的に調べた。
背景時空が宇宙項を含む平坦なフリードマン宇宙の場合、ダストの密度が背景に比べ約3割程度少ないボイドの場合、その半径が200h^{-1}$Mpcならば10^{-5}程度の温度揺らぎを作り出すことが可能であり、天球上に中心の離角が約50-60度の2つのボイドを考えると、宇宙背景輻射の温度揺らぎの4重極モーメントと8重極モーメントの「向きの一致」や8重極モーメントの「平面性」を自然に説明することが出来ることが判明した。また、z~1にボイドがあれば、ウェーブレット解析で発見された宇宙背景輻射中の3 sigma コールドスポット(Vielva, et al. 2003)を説明することが出来ることも分かった。

研究者:近畿大学理工学部理学科 井上 開輝 
University of Oxford Joseph Silk

業績区分: 論文
発表年月: 2006.05
共同単独区分: 共同
関連URL: http://www-astro-theory.fnal.gov/Conferences/ECcmbC/ECcmbCagenda.html

※医学部:学内研究者については平成17年度の所属(退職者は研究発表時所属)名で表示しています。


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